杉並区地域包括支援センター ケア24善福寺
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たすけあいネットワーク全体連絡会でケア24善福寺の取組み発表‼

  • 2022年10月31日 20時45分
    ブログ

たすけあいネットワーク(地域の目)とは

杉並区では、ひとり暮らし等の高齢者が健康で安心して暮らせるように、地域のたすけあいネットワーク事業(地域の目)をおこなっています。

 

この事業は、高齢者が孤立した状況にならないように、希望された方(概ね65歳以上の高齢者)への個別の見守りや、日常生活の中で住民同士がゆるやかに見守り合うネットワークをつくることを目的にしています。

活動の中心となるのが、地域住民ボランティアとして見守り活動に賛同、登録して下さった「あんしん協力員」さんです。(事業所・機関の場合は「あんしん協力機関」と呼びます。)

 

ケア24ではその活動をサポートする役割として、毎月定例会を開催し、あんしん協力員さんや民生委員の方と、地域の見守りの状況について情報共有をおこない、この地域に住む方たちが安心して生活するために、自分たちはどのような見守り活動をおこなっていくかについて話し合いをしています。

 ↑定例会の様子。

 

 

ケア24善福寺での取組み

あんしん協力員さんや地域の民生委員の方達と話し合った結果、ケア24善福寺では、オリジナルの「ご近所たすけあいMAP」という地図を作成し、「ゆるやかな見守り」に協力してくれるお店、機関などを増やそうと数年前から動き出しました。

ここでいう「ゆるやかな見守り」とは、お店での日常業務の中で、いつもと違う、なにか気になる様子があると感じたら、身近なケア24などに相談し、地域でゆるやかにおこなう見守り活動の事です。

まずは、直接店舗にご依頼に行き、地域にある飲食店、美容院、薬局、不動産など多くのお店に協力を仰ぎ、ゆるやかな見守りに賛同して頂いたお店89か所を載せたMAPを作成しました。

 

この取り組みを評価していただき、今年のたすけあいネットワーク全体会(※注1)では、発表の機会を頂きました。

 

↑ケア24職員とあんしん協力員さんで事例発表(場所:勤労福祉会館)

※注1 たすけあい全体連絡会

目的①あんしん協力員・あんしん協力機関が事業の目的や方向性を確認する。

  ②事例発表や講演を通じて見守り活動の向上を図る。

年1回、杉並区、ケア24、あんしん協力員さん、民生委員、町会各関係機関などが集まり見守り活動の事例発表や講演をおこなっています。

 

また、マップを作成していた他のケア24と共にマップの展示もおこないました。

         

   ↑MAP展示の様子。                                             ↑協力員さんとケア職員。

 

こういった地域活動を行う際にケア24善福寺の目と鼻の先にある「東京女子大学」と協力して何かできないかと模索していたところ、関わり合う機会ができ、「東京女子大の学生さん」と「あんしん協力員さん」がペアになって、完成したMAPを配付しながら地域のお店さんとの交流ができました。

 

MAPを配付した際にお店の人から見守りエピソードを聞くことが出来たので、いくつかご紹介したいと思います。

・薬局:薬の飲めない高齢者への説明を丁寧にするようにしています!

・コンビニ:お客さんがたまたま来ていた高齢のお客さんが動けなくなった様子をみて連れて帰ってくれました!     

・カフェ:このカフェは地域に溶け込んでどんな世代の人もくつろいでもらえる公民館のような場所になりたい。

     MAPを置いてもらったらお客さんも持ち帰ると思う。

・理容院:なじみのお客さんから「西荻窪駅からお店までの道がわからなくなった、どうしよう」との電話があり、

     そのときすぐに迎えに行ったんですよ、と若い男性店長の話。

     今までも、これからもお客同士、お客とお店で見守っていきたい。

・喫茶店:ゆっくりカフェで過ごしてもらえるようにと思っている。気になる方には地域にあるお店なので、目をかけ

     て関わっています。

・飲食店:コインランドリーの帰りに、うちの店に寄ってくれるお客さんも多く、ご高齢者さんでよく来てくれる方も

     多いです。

・豆腐屋:昔からのなじみのお客が最近様子がおかしいな、もの忘れが進んだな、と心配になると、お向かいの

     デイサービスの職員に相談したりする。顔見知りだから心配もするし、関りも出来るんだと思う。

 

こういった日常生活での顔見知りの関係が自然なたすけあいを生み出し、地域のつながりの輪を生み出しています。

あんしん協力員さんより「地域には網の目のようにつながりがひろがっているのよね。」と以前話してくださっていたことが、私の中でマップの配付の際に実感できました。

 

普段ならお店の方から聞けないような見守りエピソードを聞けたのも協力員さんと地元の方のつながりから生み出されるネットワークであったり、東京女子大学の学生さんがいたからこそだと思っています。

今後の活動も地域に根ざした協力員さんや民生委員さんなどと一緒にゆるやかな見守りの輪を拡げていければと思います。

文責:比毛