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五感で楽しむ秋

  • 2025年10月29日 08時40分
    ブログ

 

朝夕の冷え込みや日の短さから、少しずつ季節の移ろいを感じる季節になりました。

今月頭から松ノ木ふれあいの家では金木犀が咲き、窓を開けるとヒンヤリとした空気とともに甘く豊かな香りでフロアが包まれます。

フロアでの金木犀の香りや、送迎車窓から見える木々の色合いから、ご利用者も秋の深まりを感じていました。

 

 

10月の松ノ木ふれあいの家は、日々の活動の中で秋らしさと特別感を味わっていただけるよう、複数の特別プログラムを開催しておりました。

その中でも、初開催となった『臨床美術』ではご利用者の新たな一面に気づくことができました。

 

『臨床美術』とは、リラックスできるコミュニケーションと五感の刺激によって、脳の活性化にアプローチしながら、楽しんで作品づくりを行うプログラムになります。

今回は日本臨床美術協会の講師をお呼びし、『さつまいもの量感画』というテーマで制作をしていきました。

立派なさつまいもを準備してくださり、まずはさつまいもの重さや感触、匂いなどを感じて頂きました。

思いのほか重みのあるさつまいもを見て、「食べたい」とおっしゃるご利用者もいらっしゃいました。

 

さつまいもを描くために使用した画材はオイルパステルと言い、伸びがよく色が混ざりやすい特徴があります。

「何色を選ぼうかしら」と、カラフルなオイルパステルを真剣に眺める姿も素敵でした。

 

 

使用するオイルパステルの色を決めたら、早速さつまいもを描いていきます。

講師の方の説明を聞きながら、まずはさつまいもの中の色を作っていきました。

 

次々と色を重ねたり、削ったりしながら、さつまいもの風合いに近づけていきます。

 

さつまいもが色づいてくると、バフン紙からさつまいもをカットし、仕上げの段階に取り掛かります。

 

お好みで民芸紙を貼り付け、コラージュの様な仕上がりに!

「ここにこの色置きたい」、「たくさん貼ってみようかな」と、個性豊かな作品制作をしていました。


 

完成した作品は、ホワイトボードに並べて参加者全員で鑑賞会を行いました。

 

 

参加してくださったご利用者の中には、普段塗り絵活動に参加されないご利用者も多くいらっしゃいましたが、「楽しかった」と笑顔で制作されていました。

また、臨床美術開催日が通所日でないご利用者も臨時利用として参加してくださり、いつも以上に活気のある一日になりました。

手を使う制作やアートに対して苦手意識のあるご利用者もいらっしゃいましたが、香りや色、感触を楽しみながら意欲的に取り組まれている姿が素敵でした。

 

松ノ木ふれあいの家では、個別の趣味活動や特別プログラムを通じて、手工芸や芸術分野の活動にも力を入れています。

来月はサタデープロジェクトと称し、ご利用者と一緒に新たな制作にも取り掛かかる予定です。

臨床美術や編み物教室、お茶会など、今後も様々なプログラムを予定しております。

今回の臨床美術のように、活動への参加が目的である臨時利用も大歓迎です。

来月の活動については併せて更新している予定表にて記載しておりますので、是非併せてご覧ください。

 

文責:岡田