杉並区地域包括支援センター ケア24善福寺
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家族介護教室を開催しました!

  • 2019年06月19日 07時15分
    ブログ

6月14日に「死について考え、今を生きる」という家族介護教室を開催しました。

今回は越川病院のがん看護専門看護師の中山祐紀子様、緩和ケア認定看護師の切通奈津子様に

講師をお願いしました。

アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)とは、

患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく、

意思決定能力が低下する場合に備えて、あらかじめ、終末期を含めた今後の医療や介護に

ついて話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定を

する人を決めておくプロセスを意味しています。

「人生の最期にどうありたいか」

誰もが大切だとわかっていながら、なんとなく「縁起が悪い」と考えることや話し合うことを

避けてしまう話題ではないでしょうか。

 

今回は「末期がんの宣告から亡くなるまで」の患者さんの自宅での様子を映像に収めたDVDを

最初に上映していただきました。

DVD鑑賞後、グループワークでそれぞれの感想を述べあっていただきました。

次に、同じグループで「もしバナゲーム」を行いました。

 

このゲームは「人生の最期にどう在りたいか」をカードを使って考えたり、話し合ったり

するものです。

1セットに36枚のカードが入っていて、そのうち35枚には、重病のときや死の間際に

「大事なこと」として人がよく口にする言葉が書いてあります。

たとえば「どのようにケアして欲しいか」「誰にそばにいて欲しいか」「自分にとって何が

大事か」という内容です。

ルールは複数あるようですが、今回は4~5名のグループで行い、最初に一人5枚ずつ

カードを配りました。

次に、テーブルの中央に別の5枚のカードを並べます。

(その他のカードは積み札として横に置いておきます)

順番を決め、一人ずつ手札の中の自分にとって「不要」と思うカード1枚と中央に置かれた

カード1枚を「必ず」交換します。

これを繰り返していくゲームですが、2周目以降は「パス」することもできます。

全員が「パス」したら、中央に置かれたカードをすべて流し、積み札から新しい5枚を

並べ直します。

積み札がすべてなくなったらゲーム終了です。

その時点で各自の手元にある5枚のカードから特に大切な3枚のカードを選び、その理由を

考えます。

そして、一人ずつ選んだカードを披露して、それぞれの思考過程を他のメンバーに説明します。

自身の内面を見つめながら、他人の価値観も知ることができました。

重いテーマではありましたが、このゲームを通じて「自分が何を大切にしているかが

少し認識できた」「それぞれまったく違く価値観があることがわかった」など、楽しみながら

「死について」考えることができてよかったという感想を多数いただくことができました。

「人生の最期にどうありたいか」

元気なうちから、身近に当たり前に考えていけるとよいですね。

参考:アドバンス・ケア・プランニング

https://www.ncgg.go.jp/hospital/overview/organization/zaitaku/eol/acp/

もしバナゲーム(https://www.i-acp.org/game.html

【ケア24善福寺:塩澤】